2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春の満開によせて

暦は定刻通りに春を迎えた。 いくら異常気象が流行ろうとも、四季というより二季ですね、なんてニュース番組でコメントされようと、そんなこと、構うはずがない。どなたが造ったかわからない設計図のとおり、この一年もまた、四季は一寸たがわず巡りきった。…

肉体と精神に関する嘆願書

当然ながら、私には肉体がある。 なぜに魂には肉体が付随しているのだろう。おそらく、あらゆる問題の根本には、肉体が関係している。煩いごとの根底に、私を煩わす張本人として、肉体があるだろう。なぜ私を煩わすか、それは、肉体には、感覚が備えられてい…

「性的」とできあがった詩集について

‪私は「性的」を知りたい。‬‪この欲求はいつまでも尽きず、なにか創作としてかたちにしたい、と画策していた。が、なかなか書けなかった。「性的」を書こうとすると、なにを書けばよいのか、わからない。ただ、なんとなく、解釈を拡大すると、すらすらと書け…

今朝にみた夢

新・元号が決まったことを、今朝の新聞で知った。「清明」だそうだ。清明、かあ。まさか、二十四節からコピペだなんて、誰が予想しただろうか。ふつう、"ない"熟語が元号になると聞いたけれど、そうかあ、清明かあ。4月のはじめごろ。雨水、啓蟄、春分、そし…

15号車のボックス席で生きる心地

きっと私は、寂しい話がしたい。 寂しくて、哀しくて、悲痛で、救いようのない……と、本人だけは感じている話をぽつぽつと語りはじめて、相手もまた呼応するように、大切にしまっていた、本人だけを狂わせてくれる話を聞かせてくれる。そうして、私の浅はかさ…

非言語から生み出されたメッセージ

私には英語がわからない。だから、今聴いている米軍放送の、ABCニュースの内容はすべて、フリースタイルのヒップホップとかわらないのだ。調子がよく刻まれるライムに、合間に挟まれる音楽が間奏みたいだね。本当のところ、米軍放送のニュースにはどんな皮肉…

「あの日々」を生きて

この文章は、通っている事業所で、訓練生の方々が作っている『就活通信3月号』のフリースペース欄に寄稿したものです。 春の香りに満たされゆくころ、私はふたたび思い知るだろう。遠い昔に思いたかった「あの日々」は、今もなお、くっきりと、しっかりと、…

ミッドナイト・コーリング

当たり前のことだが、きみを好きな人もいればきみを嫌いな人もいるだろう、しかもそれは、なんとなく、かつ直感的に。でも、理由はたったそれだけなので、それはそのまま、そうあるべきだ。私もそうならきみもそうだ。当たり前のことだが。 夜になって哀しく…

さよならだけが人生ならば、

私は、病に苦しんだが社会に苦しんだ経験がない。つまり「社会経験」が乏しい。 ほぼ毎日通っている就労事業所には、そのどちらにもがき苦しんで来たひとたちがいる。そのひとたちに、私はさまざまな想いを抱きながら、通所と訓練を続けている。ひとことでは…

順風満帆

手抜きで申し訳ありませんが、私のインスタグラムに書いたキショイほど長い文章を、まんま転載いたしました。つきましては、読んで! 人が醜い生きものだと、あまりにも思いたくない性質が生んだ、よりより暮らしのためのライフハック。「順風満帆」を考えて…

空想・スケッチ・ふきだまり

恋がこれほどまでにひとを苦痛に陥れる病であり、かつ、古代から不変の大病であるならば、すでに、それだけで、この時代まで生き永らえた人間という生き物が、強靭で愚直なものだと、きっぱり証明できてしまう [2017/08/29] 人間は強靭で愚直なるいきもの、…