2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

受験生のころのあれこれ

曲がりなりにも受験生をしたことがある。そのワンシーンをどうしても思い出すときは、たいてい中央線で市ヶ谷のお堀を通っているとき、くらいのこと。 都立高の卒業学年にいて、卒業単位もぎりぎりだったなか、一丁前にも理想的な進学プランを立てていたのは…

夏の副作用

ふと、連絡をしてみようかと思い立った、が、やめてみた。ふと恋しくなった相手の顔は手に取るように浮かぶものの、どこか、今の私は閉ざした気分でいたのだ。これまでなら、すぐにスマートフォンを手に取って、なにかひとことを送っていたのだろうが、その…

7月8日

汗がたまる、湿度の高い真夜中。東京はこんなにも晴れていて、そういえば昨日は七夕でした、テレビの中継で泥水と濁流に浸しかかった笹の葉が、カラフルな短冊とともに、右に左に荒れているのを、ただ眺めているうちに、ベガとアルタイルの逢瀬はすぎていき…

2018/07/05

切ない寄る辺に文章の場があることは、幸せなことかもしれない。たとえ今書くことができないとしても、長いものが書けないとしても、私は、唯一無二のシェルターを手のひらに掴んでいるのだ。その事実により、まるで私そのものを貴く佇ませることが、決して…