2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

脈動

もしも私が電車に乗り、対面式の座席に向かい合う相手が私自身だったら、私としては、向かいに座る私と仲良くなれるだろうか。と問うたときに、もしかしたら、それはかなえられない願望ではなく、思いのほか呆気ないほど、意気投合できるかもしれない。と、…

明日に願いつつ

身体の熱も引いてきた。 微熱が続く日々に、本格的な休養を入れて、 なんとか落ち着かせようとしたことが、功を奏したのだ。 そしてまた、思い切ったことを実行に移す。 こんな旅は、最初で最後の旅かもしれない。 いろんな街を行く。歩く。そして上の空にな…

絵の課題

‪小学三年生の美術の授業で、黒い台紙にポスカで線を重ねて、花を描く、という課題が出された。私は自由に描きたくなり、色とりどりの線を、縦横無尽に繋いだり、交じり合わせたり、分岐させたりしていた。‬‪楽しい。私は溌剌としていった。跳ねるような心が…

4ブロックの散文

頭が弱くなった。心の中で響いたそのひとことを、認めざるを得なかった。私は、頭を使わないあまり、脳の機能が低下してしまった。その実感が、日に日に強まっているのだ。たとえば、つい数分前に話したこと、昨日語ったこと、数年前にこぼしたこと、それら…

窒息

苦しい。 体に力が入らない。 「心のスイッチ」とたとえるならば、 その在り処が知れない。 生きる気力も知れない。 今、何かしら死が待ち受けているとしても、 佇んだまま、微動だにせず眺め続けるだろう。 窓の外を。 誇らしいほどの青空で、 窓越しに熱気…

過活動の嵐よ去れ

①京都市内を流れる鴨川の、川が二又に分かれる出町柳のデルタ。幼少のことだった。飛び石を渡りながら対岸を目指していた。ふとバランスを崩して、片足だけ川に落ちてしまった。 ②風鈴の、江戸切子のように透き通ったガラスに差された赤と青の、金魚と水のよ…

貴方へ言いたいこと

私の中にはもうひとりの私がいる。 と書いてみると妙に意味ありげ、バックボーンの思わせぶりな態度だが、そのような深く重たいものでなく、ただ単に、私を監視する私がいるだけのことだ。その存在は、私が心を患って以降、欠かせない役割となった。彼の仕事…

決して手抜きではない

今年はじめてかき氷を食べた。 机の上で、威圧感を漂わせながら、でん、と佇んでいる。氷が硝子の器の倍は積み重ねられていて、抹茶味のシロップが、殴りつけるように荒々しく掛かっている。かき氷を食べるときに、存在感なんて考えたこともなかった。それも…

お知らせ

『前のブログの記事』というカテゴリに、はてなブログをする前の、ライブドアブログで書かれた記事をインポートしました。振り返って読むと、自分で言うのも変ですが、力をかけた、切実な文章だったのが、少しだけ力を得たような気になりました。お時間と余…

「言葉は想いを縛り付ける」というはなし

ここ最近の反省ごととして、 思っていることをSNSに載せすぎ、 ということがあったため、 このごろは、持ち歩きに適しているノートに 悩みや考え事をつらつらと書き連ねている。 それは近年、私が心がけていることで、 自身に転換を促したいときに使うやり方…