2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2017/03/28

これからの日々のことを考えている。せめて、これまでのことではないことをしっかり考えたかった。少しは夢のある、かつ現実を見ている未来について、じっくりと思考を巡らせたかった。 しかし、出てくるのは悲しい未来だった。真っ先に死ぬ場面を考えてしま…

2017/03/18

前日の夜はなかなか眠れなかった。身体中がさざめき立ち、ひとりでに右へ左へと向きを変える。眠ろうとしているはずが、頭のなかに静かに吹き荒れる考え事を見つめている。ひとつのピリオドが打たれるときまで、あと少し。絶えず続くと思われた、それも幻想…

2017/03/13

過去の記憶を遡ろうとすると、必ず一旦停止する場所がある。止まらずにはいられないのか、無意識に止まるのか。従順に停止したその場所には、人の死がある。身近な人の死の匂いが漂っている。しかし、必ずしもそれが悲しい記憶というわけではない。その記憶…

2017/03/09

病院に到着した時には、精神科の待合室は混みあっていた。横並びにずらっと椅子が並び、色素が薄くなったような人間で敷き詰められる姿は、たとえば外科や内科のそれとは一線を画すだろう。精神科は、古い建物の一角にある。隅に追いやられている邪魔者、と…

2017/03/08

大学へ向かう。家と大学を往復するたびに、財布が薄くなる。今日は、やはり寒かった。声を出すことにもためらう、萎むような気温。それでも、日差しは春のもので、車窓から見える風景は、暖かくやわらかなものだった。そういえば、いつから日差しが春のよう…

2017/03/07

このところ、シクラメンを日光にあてている。部屋の中にいるだけでは腐っていくのではないか、と、不登校の子どもをもつ親のような心配をもってのこと。我が家の室内は、日の当たる時間が短い。朝も過ぎていくと、日の光が入らなくなってしまう。そのため、…

2017/03/06

少しだけ、私を可哀想で悲痛な場所に置きたくなることがある。そう感じるのは、大抵深夜を迎えたころだ。私を真っ暗な場所に落としたら、何が見えてくるのだろうか。知らない私の姿が、晒されることにならないか。その場に私が立ち会ったら、私はどこへ行っ…