2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【散文詩】硝子

朝霧にかかる灰が 車窓から薄桃色の街を映しだし 煙突から浅緑の煙がのぼる 電波塔から発された電子の粒が やがて雨となり街に降り注ぐ 割れた硝子の一片を拾い上げた 丘の先はまた丘 苺畑を抜け葡萄は香り 辿り着いた白樺の森 私は今もここにいる 枝垂れ柳…

秋の風

風が吹く。落ち葉が地面でからからと転がり、草の乾いた匂いを感じた。 この日最後の授業を終え、帰路につく。見上げれば人気はまばらだが教室の灯りはそこかしこに煌々とついていた。11月の冷たい空気が頬にあたる。 東京郊外の新興住宅地は宅地化が鈍く、…

9月

午後から雷雨になるらしい。朝から湿度もあり、傘は面倒で、さらには埼京線は遅れている。中高生の新学期の開始とともに、朝の混雑は増した。階段の裏、さらにグリーン券売機の裏のベンチでひっそりと佇む女子高生を見かけた。車内では、黙々とスマホゲーム…

月曜日のご挨拶

おはようございます。 みなさんお目覚めはいかがでしょうか。 働きはじめて5ヶ月目に入りました。 慣れないことばかり、知らないことばかりではありますが、できるところから慣れていき、少しずつ学んでいる毎日です。知らないものを得ていくのは、楽しいこ…