窒息

苦しい。
体に力が入らない。
「心のスイッチ」とたとえるならば、
その在り処が知れない。
生きる気力も知れない。
今、何かしら死が待ち受けているとしても、
佇んだまま、微動だにせず眺め続けるだろう。
窓の外を。


誇らしいほどの青空で、
窓越しに熱気も伝わり、
今にも室内に浸入する、
そんな血気盛んな勢いに満ちている。


まるで隔離されているようだ。
何からだろうか。
しかしただただ、
「その場にいない」感覚が募る。
やりたいことが溢れるほどにある。
それなのに、心身が追いつかない。
もうひとつの気力が枯れて行く。
血液の流れが悪い。血管も細い。濃度も低い。