2022/07/30 冷凍室

昼に起きてから、ウダウダと自室で過ごしていた。
惰眠を貪るほどでもない眠気を持て余し、布団でダラダラと暇を持て余す。



日が暮れた。
と同時に、なぜか我がメンタルも沈み切った。
それはあまりにも急なことだった。さすがに突然すぎる急転直下で、「これは調子の良し悪しとかじゃないな」と勘づく。
しかし、あまりにも突然の気の沈みよう。まるで寝起きに踵落としを見舞われたような心境。そんなシチュエーション、ないけど。



自室を出た。
冷房は効いていない。
リビングで、麦茶を飲む。
冷房の付けていない無人のリビング。
温度計は33℃を指していた。


ほどなくして全身がジンジンとした違和感が襲う。
手足の末端から、なにか、ぐるぐると回って全身が巡っていくような、凍りついた身体を氷解していくような……。


熱中症かな、と思い、もう一杯だけ麦茶を注ぎ足し、ぐびぐび流し入れては自室へ戻る。
これがキンッキン。
寒くない。ただただ冷たい。
部屋の中が冷たすぎる。
まず床がキンキン。足裏がツンとする。
また部屋の扉のノブもキンキン。
しかも部屋の内側でなく、廊下側から。


温度計を見てみると、24℃と表示されていた。
それもそのはず、エアコンの設定を24℃にしたためだ。
こんなん、誰でもメンタルいくだろう。


ベランダに出る。
西の空が薄く明るく藍色に差していた。
身体がいよいよ血の巡りだし、先ほどまでの深い落ち込みが嘘のように晴れやかだ。



冷房には気をつけるべし。
皆の衆。