2022/07/25 先週金曜のこと

先週金曜日。
仕事が終わって、退勤のち、スーパー銭湯へ行こうと思い立つ。
日が伸びた夜6時はまだ「日暮れ」ともいえず、電車で隣町へ。


しかし。
なぜか。
急に。
気が乗らない。
シュルシュルシュル…と、銭湯欲が萎んでいってしまった。

お湯に浸かったり、サウナに入ったり、水風呂に唸ったり、外気浴したり、そういうことが、なんか、面倒くさいな。
悩む。
首を傾げる。
あれこれ考える。
行こうか…それともやめとくか…。
スーパー銭湯の建物の周りをぐるぐる歩き回る。
しかしどうして、よりによって、スーパー銭湯の目の前で、スイッチが切れてしまったか。




腹が減ったので、ひとまず近くのガストに入店。
から揚げ定食。
美味いな。
ファミレスに行くこと自体が数年ぶりだが、ファミリー層が郊外の様相だった。
「これが郊外か…」と、猫型の配膳ロボットを横目にしみじみ思った。



から揚げ定食を食べたら、身体がシャキッとし出した。
と同時に、脳も栄養が届いたのか、自分の体調をよく測定できるようになる。
なるほど。
そうか。
俺、あんま調子、よくないや。
スーパー銭湯、引き返しといて正解だったんだ。
張っていた糸が一気に弛む。
今週も、無理しなくてよかったんだよなあ。




ガストから少しロードサイドを歩く。
歩き出すと、いろんなことを考える。
体調がいいと、いろんな物語が数珠繋ぎのように浮かぶ。道ゆく人々や車の往来から、その人たちのストーリーを想像し、互いに交差させてゆく。創作欲を掻き立てて、ホクホクなウォーキングとなるのだ。


…が、精神面の体調が悪いと、そうはいかない。下手すればマイナスなことにマイナスをかけては二乗三乗と地中深く掘り進めてしまう。
ので、外の空気や、夜に暮れゆく風景によく目をやった。
目に見えるものを、たとえば、どうやって写真で撮るか、などなど、考えた。


思えば俺は、
景色や色、光の具合を見ているのが好きな子どもだった。