2017/05/21

 とにかく暇をしているときがある。ただただ何もすることがなく、手持ち無沙汰がピークに達したようなときだ。時間をドブに捨てているように思えるも、それでもせっせと時間を手放し続けるあの気だるさ。しかし心の底では、しなければならないこと、課されているものを知りつつも、静かに重石で蓋をする、あの煩わしさ。腐っていくのではないだろうかと焦りつつも、陳腐化を止める気も本腰ではない。


「何がしたいんだ!」
「……何もしたくない!」
「じゃあ何もしない?」
「……いや、何かしらはしていたいかな……。」


 だいたいこのような会話、で済ますことができる時間。ぐずぐず。煮え切らない。でもちょっとだけ気楽。いや真綿で首を締められているかも。どっちに行くのか。どっちつかずだ。わかる!わからない!そうだ!そうか?……の繰り返しを、手のひらで転がしている。とことん暇でないとできない。


 と、自分にとっての局面がやや変わった実感のある今は、少し、のほほんとしたとことん暇な気分を、また味わいたいかもなあ、と、思わないでもない。でも「思わないでもない」程度なので、なくてもいいや、くらいのものでもある。ふと、ちょっぴり書きたくなったので。