2018-02-06 『冬があける』 春のよそよそしさに言いくるめられ孤独な欲のかたまりに触れたこと身近で手頃な一輪の、そのひとひらにだけ教えてあげる 朝にいれたコーヒーがうすくひどくつめたい味がしたはじらいと戸惑いの夏の合間、飲ませてやればよかった またあいたい、またあいたい日にかぎって冬のはじまり月夜の季節 きみがいた部屋、外は吹雪目がくらむ熱はストーブによるもので肌のうす弱さをなくしたときに嘘の季節がおわる