手の感触が、いっときなくなった。まるで腕から先が透明になったように、感触を見つけられない。でも、私はさほど慌てるわけでもなく、ただ平穏でいるわけでもなく、布団に横たわり、安静に安静を尽くしてみた。すると、血液が入りはじめたように、実感がこ…
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