夏のアイコン

真夏に鳴く蝉さえも、木陰に入り暑を凌ぐありさま。

うるさいけれど暑苦しくない、
絶妙なミンミンの音を聞いたのは、昨日が初めてのことだ。
どこからか、みいんみいん……と、たよりなくか細い音で、
1匹の蝉の鳴き声が、窓越しに聞こえてきた。
しかし、やがてぱたり、と止んでしまった。
鳴くことすらイヤになってしまったのか、疲れきってしまったのか、
それからミンミンと声を聞くことはなかった。


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私の地区の夏の風物詩は、特異なものになるのだろうか。
蝉の声に期待ができないので、
ややもすれば、ベランダから見える距離の小学校から聞こえてくる、
ホイッスルの音、プールの授業での号令の甲高い音が、
新たな風物詩になることだって、きっとあるだろう。

プールの授業のおわりには、
児童全員でぐるぐるとプールの水をかき回し、
「お手製動くプール」をやったのだが、
いまでもしていてほしいな。キャッキャと跳ねていながら。