郊外電車に乗って、埼玉県内のとある街へ。
大宮を出ると、ビルや住宅の密度がゆっくりと薄まっていき、
3駅ほど抜けると、辺りは緑に囲まれた。
やや傾き始めた日差しをまぶしく反射する水田。
目線をあげると連なりそびえたつ鉄塔。
関東平野の果てにそびえる山々の稜線。
都内へ40分、横浜へも1時間半ほどの通勤時間でいながら、
イヤホンを外せば自然のままのダイナミックな音が広がる、
ここは本当に埼玉?なんと好立地。
美味しいものを食べたくなった。
ふと心を削り、沈ませ、顔をうつむかせる思いに襲われたとき、
「いや、美味しいものがあるぞ」
「私には、美味しいものがついているぞ」
なんて調子よく切り替えられたらな。
……って、これは、緑広がる風景、おにぎりに合う~!
って気付いてからウズウズしたついでに思ったのだ。
ニューデイズを恋しくなったときそいつはもういない。