ホテルの部屋が、予想通り乾燥していた。そのうえ、やや暑かった。カーテンを引くこともないほど厚いフィルムが貼られた窓の、縁にある取っ手を引いて、数センチだけ小さく開ける。ほんの少しの外気を取り込むはずだったのに、盛岡の街の音がよく聞こえる。…
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