冴えてる丑三つ時

サニーデイ・サービスの新譜が、配信サービスでリリースされた。
さっそくApple Musicで追加して、雲マークから落として、順々に聴いていく。
ちょっと前まで解約しようと考えていたのに。

やっぱりデータはもっておきたい、借り物は不安で脆い、と思っていたのに。
Apple Music。やっぱり便利。簡便すぎて、私の音楽の価値が下がりそう。
タップひとつでありとあらゆる音楽にアクセスできること、
労力を使わないことに、しばしば音楽に対してうすら暗さを感じる。
でも、便利すぎる。劇薬だった……。

データを同期するときに、誤ってPC内の音楽ファイルを半分、まとめてしまった。
解約をすると、音楽データの半分が、PCからなくなってしまうのだ。
やっちゃったなあ。
と、いろんな偉そうなことを言いながら、
解約できない一番の理由は、そういった切羽詰まったものだったりするのだ。

 

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今夜はどれくらい深くなったら眠れるだろう。
いや酒を飲むといつもこうだ。
まともに眠れたことがない。だいたい覚醒。夜更かしを決め込む。
決め込むほどの覚悟も勢いもなく、
宵の口についついコーヒー飲んでしまいましたぁ、くらい意図せずなんだけど。

酒を飲んだ帰り道。
バスでちんたら地元へ近づいて、ちょうどのところから歩いていたら、
税務署のカタい建物を背にし、縁石に腰かけ、
タバコを吸いながら電話をしている女性がいた。
LEDのけばけばしい街灯に、彼女の赤い口紅が映えた。
格好いい。パリッとしたたたずまい。
23区内によく似合う姿だと思った。

酒に酔うと、バスに乗って、ただ窓の外を見ていたくなるのはなぜだろう。
と、私は酒を飲まなくても、意味もなく、なんら縁のないバスに乗っている。
バスはいい。