眠りの色をつける

先週から日記をつけている。

寝る手前に静かな部屋で分厚い日記にペンを走らせる。朝からの出来事を振り返って順々に現在へ遡上していくと、現在に近付くまでの道のりが遠く感じられた。どこを摘んで書こうか考えながら進み、大きめなイベントには熱を入れ書いていく。

振り返りが夕方過ぎたころようやくホッとして、「あとは寝るだけ」みたいな言葉で締めくくる。



友人に貰ったカモミールを飲む。入眠が不得手な自分の夜の習慣になった。

このカモミールは不思議なタイプ。ドライフラワー? なんと湿気のない花弁が茶葉になるのだ。青紫の花弁を幾つかカップに入れる。熱湯を注ぐと、カップが青い色でいっぱいに。青紫の花弁からお湯に色が移って、希釈されたのちコバルトブルー? まるで南国の海の色になるのだ。

しかしこんなにも目も覚めるような鮮やかなこの色が、とても夜に似合う。肌寒くなった夜にはより一層。


日記をつけたあとに飲むとよく眠れることが、最近よくわかった。